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 歴史中のほとんどの著述は、シャルトリューのブルーグレイのコートと、ゴールドからカッパーのアイカラーについてふれています。シャルトリューは活発な優れたハンターとされています。フランスのこの猫の歴史に漂うロマンスに加えて、人々はシャルトリューの、愛敬たっぷりのたくましくてふわふわの青いクマさんのような容姿にも惹きつけられているようです。
 灰色から石板色のシェードがかかったそのブルーは常に羨望の的です。おそらくシャルトリューは、コートさえはっきりとしていれば、どのようなシェーデッドでも珍重される唯一の「ブルー」でしょう。
 そのふわふわのコートは並ぶものがありません。手触りは重厚で羊毛のように分かれます。これが生え揃うまでには何年もかかることがあるので、シャルトリューは4、5才になってからが一番美しいとされています。しかもその人なつこい性格から、成猫はショーキャットとして大変優れています。
 記録にある最初のシャルトリューのブリーディングは1928年頃フランスの北西の端の島Belle-Ilesur-Mer島においてLeger姉妹が始めました。姉妹(Guerveurキャッテリー)はシャルトリュー種である土地の猫をブリーディングすることから始めました。MlleのParais町の島の教会が運営する病院の周囲に住みついていたため、そこでは「病院の猫」と呼ばれていました。1935年Legerは最初のブリーディングからすばらしい成果を得ることができました。子猫たちは皆ブルーとtypeyだったと書いています。
 1970年の夏、カリフォルニア、La Jollaのヘレンとジョンのゲィモン夫妻(Gamonalキャッテリー)はシャルトリューを探しにフランスへ旅立ちました。当時、ヘレンが持ちあわせていたこの種に関する知識といえば、フェルナンド・メリーの著書「猫の生活、歴史と魅力 (1966)」の短い記事から得たものだけでした。メリーはこの猫の歴史を事実と伝説の両方からとらえ、他の短毛種の猫と比較しています。彼はまたコレットがこの種に惹かれたことについても述べています。ここで彼は「シャルトリューはフランスの田舎の猫である。ブリティッシュ ブルーよりもがっしりとしたボディ ラインを持っている。比較的短くよく筋肉のついた足でしっかりと立つ。しっかりとした首に丸い頭がつき、頬はふっくらとしている。頑強なジョーを持ち、ヨーロッパの野生種を思わせる魅力がある。耳は中くらいのサイズで、丸い頭蓋の上方についている。被毛はこれまでの種にないほどふわふわとしたものである。」と述べています。
 この記述を読んで、ゲィモン夫人はシャルトリューを探す気になったのでした。しかしそれを見つけることができたのは、フランスに到着してから3週間後のことでした。最初に見たのはTornade de St. Pierreで、彼らは、マダムBastideのキャッテリーからそのメスと、もっと若いオスTaquin de St. Pierreを購入しました。猫は2匹とも1967年当時フランスの最も優れたシャルトリューであったMichou de Fernineが父でした。これらの猫はおそらく今日ほとんどのシャルトリューの血統の中に見出せるでしょう。


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